建築の部/リフォーム部門
最優秀賞
築百ニ十年・民家の再生 甦る畑中の家「うらのしんや」
|
![]() |
設備面について
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
【設計者】浅野 健治/(有)浅野建設/浅野住環境デザイン | |
|
設計コンセプト
明治の庄屋家の「佇まい」を残すように配慮しながら、軸組みを残して全面改修し、「現代の住まい」に再生。その際、以下の3つのポイントを考慮した。
まず1つ目は郷愁と畏敬の念を感じさせること。先祖の残してくれた建物の面影を残しながら現代に使えるように改修。次世代に伝えることのできる意匠をめざした。
2つ目は構造・構成美を守ること。昔の職人の手仕事を残し、造りあげられたときに全体として構造体そのものが美しい構成となるようプランニングした。
3つ目は地元産出の自然素材をできるだけ多く使うこと。その土地独自の気候風土のなかに建っていた民家は、その土地で育った材料が一番だと考えた。
リフォームにあたり、主室を吹き抜けのある大空間で構成するために対面式システムキッチンを配置。室内環境への配慮と、天然の木材を化粧材として活かすためにIHクッキングヒーターを採用、オール電化とした。
建主コメント
両親が残してくれた生家を残したいという思いからリフォームを決意。結果、見事に古い民家が再生され、家全体が暖かくなりました。住宅メーカーに勤めていた娘のこだわりを反映したキッチンには食洗機があり、最初は使わずにいたのですが、使ってみると本当に便利。IHクッキングヒーターは煮物の吹きこぼれもなく、汚れも簡単に落とせるので家事がずいぶんラクになりました。今は、キッチンを床暖房にすることを検討中です。
講評
歴史ある古材をうまく活用し、雰囲気のある内部空間へと再生させた。吹き抜けに滞留しやすい暖気を換気扇で循環させるなど、天井の高い民家に起こりやすい暖房の問題もしっかりクリアしている。また、火気を使わないIHクッキングヒーターなどを採用することにより、防災性の高い安全な住宅へと進化させている。
これは、オール電化の採用により快適で安心な住宅へと生まれ変わった、古民家再生の見事な事例である。但し、玄関部分を含む正面の外観は、古い方が優れている。まだまだ古民家に学ぶことは多い。
(審査委員 常岡 稔)
トコのひとコト
![]() |
外観は歴史を感じさせる民家なのに、一歩中に入るとオール電化というギャップが楽しい住宅でした。古き良き住まいの心地よさと、先進的なオール電化の快適さ。その両方が味わえるところが住んでみたいと思わされたポイントでした。 |
















