審査総評と展望
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“住まいは電化で進化する。”をテーマに、オール電化住宅の優れた建築作品を選び、今後の住まいづくりに活かそうと『オール電化住宅オブ・ザ・イヤー
2005』が開催されました。 このコンテストは九州電力の初の試みで、建築の部(新築部門・リフォーム部門)と屋内配線の部(実例部門・提案部門)の2部4部門へ、九州一円から多数の作品が集まりました。 屋内配線のコンテストは全国初の試み。また建築部門に設けられたオール電化ユーザー賞では、一般の方がネット上で審査し、投票を行いました。先に行われた作品選考会では厳正な審査が行われ、14の入選作品が決定しました。 |
審査委員長 渡邊 俊行
| この『オール電化住宅オブ・ザ・イヤー2005』は今回が初開催ということで、どれだけの応募があるか、またどんな作品が応募されてくるか、期待と不安が交錯していた。しかし、結果的には予想を上回る応募点数と素晴らしい作品が寄せられていたことにひとまず安心した。「建築の部/新築部門」の最優秀賞は、オール電化とよくマッチングするコンセプトで将来の変化に対するフレキシビリティも高く、建築意匠も高く評価できるものであったと思う。「建築の部/リフォーム部門」の最優秀賞は、火気の出ないオール電化を上手く利用して、古民家の伝統や快適さを残しながら現代の住まいへと見事に生まれ変わらせていた。その一方で「屋内配線の部」においては応募条件を絞りすぎたためか、相対的に応募作品が少なかったのが残念。「実例部門」は内容的にも、もっと集合住宅の高圧受電による省コスト化やコンセント末端スイッチなどによる待機電力の削減など、諸外国で見られるようなものがあればよかったのではないか。「提案部門」はSF的なものなど、いろいろなカタチの斬新な提案が望まれる。ただ今回が初開催ということもあるので、今後はこのコンテストが、電力会社や建設・設計会社に限らず一般の方にとっても、オール電化住宅というものを住宅という大前提のなかで考え、電気に対するみんなの意識を少しずつ変えていくきっかけになればと思う。 |
![]() 九州大学大学院 |
審査委員 平井 康之
![]() 九州大学大学院 芸術工学研究院 |
今回はユニバーサルデザインの視点から審査を行いました。「建築の部」については高齢者対応の住宅をプッシュしたかったが、ユニバーサルデザインの視点から考え抜かれているものが少なかったように思う。もっと個々のハードにプラスαがあるような、ユーザー視点に立った提案があるとよかった。今後に期待したい。また「屋内配線の部」については、このコンテストが電気配線をする方、建築家、ユーザーの接点となり、それぞれの対話を促進するようなものになっていくような発展を期待したい。 |
審査委員 常岡 稔
| 通常の建築コンテストでは、建築的に優れているかどうかといった観点をもとに審査が行われることが多く、応募される作品も審査する側の視点も幅が狭くなってしまう。今回この『オール電化住宅オブ・ザ・イヤー2005』は、応募する側も審査する側も幅広く、多様な価値観のなかでオール電化の住みよい家の審査ができたことは、これからの住宅を考える上で非常に有意義なものになったと思う。今後は高層集合住宅と電化ということが大きな問題になってくるので、もっと集合住宅作品の応募が増えてくれればと思う。 | 株式会社 日本設計 |
審査委員 岸田 進喜
![]() 有限責任中間法人 |
「屋内配線の部」については、今回が初めてのコンテストであったこともあり募集要領等が関係者に充分理解されなかったためか、応募作品数が決して多いとは言えず、また、内容的にも屋内配線よりもむしろ、安全で快適なオール電化の器具や製品の紹介・提案に力点を置いた作品が大勢を占めていた。 このような中で、電化に加え防犯・防災・住宅LAN等を含めた幅広い分野の提案が盛り込まれた作品や、将来の拡張性や経済性など配慮された作品が高い評価を受け、受賞作品として選定された。 今後、このコンテストをさらに有意義なものとして定着させていくためには、お客様の満足が得られる電化に関して、コスト意識に基づいた実践的でかつ独創的な作品が数多く寄せられるよう、コンテスト実施方法等の工夫、改善が必要である。 |
審査委員 トコ
| 今回のコンテストでは、唯一の女性として選考会に参加させていただいた。審査にあたっては、生活者としての視点、特に主婦としての視点を大切にした。「建築の部」においては、デザインがかっこいい住宅よりも、こどもの成長や高齢化にフレキシブルに対応できるなど、生涯にわたって住みやすい住宅が特に印象に残った。また今後は、高齢者向けのオール電化集合住宅が、世の中はもちろん応募作品にももっと増えて欲しいと思う。 | コラムニスト |
審査委員 鎮西 正直
![]() 九州電力株式会社 |
この度は九州電力の主催する『オール電化住宅オブ・ザ・イヤー2005』に多数のご応募をいただき誠にありがとうございました。また当社初の試みとなる同コンテストの開催にあたり、渡邊審査委員長をはじめ各審査委員の先生方、そして後援諸団体各位の皆さまにも、多大なご協力を賜りましたことを御礼申し上げます。安全性・快適性・経済性に優れたオール電化は、一般のお客さまにはもちろん、パートナーである設計事務所や工務店・ディベロッパーまた電気工事店の方々にもメリットをご提供できるものだと確信しております。今回受賞された作品は、安心・快適・経済的で省エネルギー性に優れているというオール電化のメリットを活かした、素晴らしいものでした。今後も高齢化対策や環境対策などの社会的ニーズと、ライフスタイルの細分化などの個人的ニーズのどちらにも対応する、より住みよい家づくりが促進されるよう、オール電化の理解と普及に努めたいと思います。 |













