野上弥生子 成城の家(東京) 〜野上弥生子のふるさと臼杵 その2〜(大分県臼杵市)

代表作に、「海神丸」「真智子」「迷路」「秀吉と利休」などがあり、女性としては2番目に文化勲章を授章し、臼杵市の名誉市民第一号にも推薦された野上弥生子。
彼女は家庭の人であり、文筆活動も家庭生活の寸暇を割いて、毎日少しずつ積み重ねたものでした。自分の書斎を持ったのは、昭和23年63歳のとき、東京は世田谷、成城の家に移ってからです。執筆活動を続けたこの成城の家は、弥生子が昭和60年満99歳で没した後、平成元年3月に臼杵市に移築されました。スペイン瓦で葺いた急勾配の屋根やモルタル仕上げの外壁等を持つ洋風の外観に、昭和初期の東京における郊外住宅の特徴がよく表れています。