臼杵市と三浦按針〜日本を訪れた初めてのオランダ船とイギリス人〜(大分県臼杵市)

大分県の南東部に位置する臼杵市。この臼杵湾内の佐志生海岸から沖合い約300mに黒島があります。この地は慶長5年3月(1600年)にオランダ船リーフデ号が漂着したとされる地です。リーフデ号は日本を訪れた初めてのオランダ船で、ウィリアム・アダムス(日本名:三浦按針)が乗船していました。彼は1564年イギリスのケント州で生まれ、12歳の時に造船所に入り、12年間造船と航海術を学び航海士兼船長の資格を得ています。その後、オランダ東インド会社の東洋探検艦隊の航海長としてリーフデ号に乗り込み東洋へ向かい、幾度となく暴風に遭遇して難破し、臼杵市に漂着したのです。日本とオランダ、イギリスの外交が始まった礎を築いたのが臼杵市。まさに臼杵市から歴史が始まったと言えます。三浦按針は、後に権力者徳川家康の信頼を得て外交顧問となりました。