石造眼鏡橋「江之口橋」

江戸時代末期に鹿児島甲突川の5石橋を作った有名な肥後出身の石工「岩永三五郎」が、1848年に始まった八間川工事の一環として「江之口橋」を作りました。三五郎が薩摩藩で手掛けた最後の石造眼鏡橋と言われています。「江之口橋」がある高江町は昔、大水田地帯で大雨のときに大量の山水が水田へ流れ込むため、バイパスの川を作る必要がありました。それが薩摩藩が作った人工の川「八間川」です。当時、八間川が造られたこの一帯は、高江の中心地であったことから橋も必要だったため、「江之口橋」が造られたわけです。江戸時代の工事の様子を想像しながら、その場に立って、感じることもひとつの探訪の楽しみですね。