福岡市博多区にショールームがある照明器具メーカー「コイズミ照明株式会社」のライティングコンサルタント。ショールームでは、最新の住宅事情に沿ってコーディネートされた4つの照明空間で光のさまざまな効果を実際に体験できる。定期的にあかり教室やLEDセミナーを開催し、ライフスタイルに合わせたあかりを提案。【HP】
http://www.koizumi-lt.co.jp/
LEDとはLight="光る" Emitting="出す" Diode="ダイオード"のそれぞれ3つの頭文字を略したもの。電気を流すと発光する半導体の一種で、発光ダイオードとも呼ばれています。
1993年に白色光を得るために必要だった明るい青色LEDが開発されて以来、近年はその改良もめざましく進み、高い発光効率のLEDが登場しています。
エネルギーをムダなく光に変えることで消費電力を抑え、大幅な省エネを実現。しかも約40,000時間という長寿命でメンテナンスの手間まで軽減します。一日10時間点灯で、約10年間ランプを交換する必要がありません。
付属のリモコン操作で昼白色相当から電球色相当まで光色を選べます。さらにそれぞれの光で明るさの調整ができるのも魅力。また、色の見え方が大幅に向上した高演色LEDも登場しています。
蛍光灯には有害な水銀が含まれていますが、LED電球には水銀が含まれていないため環境に配慮した製品といえます。
今までの照明器具にはない薄くてスリム、かつコンパクトなデザインを実現しました。設置困難な狭いスペースにも取り付けが可能に。
LED電球は、白熱灯に比べて熱線や紫外線が少なく、照射物の紫外線による色あせや熱による損傷などを抑えるので安心して使えます。
LED電球は虫が集まりやすい350nm付近の波長をほとんど出さないので、灯具清掃の手間を軽減することができます。玄関のライトアップにもおすすめ。
LED電球は頻繁にON/OFFしても寿命にほとんど影響がなく、スイッチONですぐに明るくなります。短時間でON/OFFを繰り返す使用頻度の高いトイレや洗面所、廊下、玄関などにおすすめ。
今まで使っていた器具でLED電球が使えますか?
器具のタイプによりますが、調光器具には調光器対応タイプ、密閉形器具には密閉形器具対応タイプのランプを使ってください。また、非常灯照明器具、HIDランプ器具では使用できませんので、取り替えの際には製品の適合器具の確認が必要です。
白熱灯とLED 電球はどれくらい電気代が違うの?
下記の表のように白熱灯とLED電球で比較すると、10年間で約19,000円※1も節約できます。
※1「白熱灯47w(60w型)/蛍光灯12w(15w型)/LED7.6w」ほぼ同等の明るさのランプで、一日6時間10年間使用したときの比較
LED電球はランプ交換をしなくていいの?
ランプ交換の必要はありません。LED電球は白熱灯の約20倍も長い寿命のため、約10年間ランプメンテナンスが不要です。切れたときは、家電の寿命が10年と言われるのと同じように、器具の寿命(=家電の買い替えの時期)だと思ってください。
白熱灯と蛍光灯は、初期費用として器具代とランプ代、ランニングコストとして電気代のほかにランプ交換代もかかります。一方、LED電球は初期費用が高いですが、ランプ交換代がかからないという利点があります。使う種類にもよりますが、長いめで見ればLED電球の方が白熱灯よりもおトクというのが分かるでしょう。
日常の暮らしの中で接する白熱灯や蛍光灯などの光はそれぞれ異なって見えます。
この光源の色を物理的に表す単位は「色温度(K:ケルビン)」で、照明される場の雰囲気を決める重要なポイントとなります。
太陽が昇ると活動を始め、夕方から夜にかけて休息するという人の生体のリズム。照明計画を考える際は、この自然の営みを念頭に入れておきましょう。例えば、人を活動的にし、作業や勉強に適した環境をつくる場合は、色温度の高い太陽をイメージさせる青白い蛍光灯の光を。心身をリラックスさせ、やすらぎを演出する場合は、色温度の低い夕日を思わせる赤みを帯びた白熱灯の光が最適です。