九州を中心に展開する家電量販店「ベスト電器」の家電製品アドバイザー。
冷蔵庫や洗濯機など一般的に家庭で使われる白物家電を担当している。【HP】
http://www.bestdenki.ne.jp/
家電製品の中で消費電力量が高いエアコンを賢く買う際にチェックしたいのが「統一省エネラベル」。省エネ法が定める省エネ性能の向上を促すための目標基準(トップランナー基準)を製品がどれくらい達成しているかを5段階(星の数)で示しています。また一年間使用した場合の電気料金も、一目で分かるように「省エネラベリング制度」に基づいて表示されています。
エアコン購入前の基本事項として押さえておきたいのが「畳数の目安」と「暖房と冷房の能力」。空間に合わせた適切な能力の機種を選ばないと、いくら運転しても効果がないという状況になります。
そこで、まず店頭に行ったら、左記のような表示をチェックしましょう。
特にここに記載されている畳数は間違った解釈をしている人が多いので、ご注意を!
左記の表示は「冷房時は11〜17畳の部屋で、暖房時は11〜14畳の部屋で利用できる」と解釈する人がいますが、そういう意味ではありません。左と右に書かれた数字は、木造と鉄筋の建物の目安を表しています。詳しく左記の表を参照下さい。
部屋に合わせた冷暖房の能力の数値を表し、( )内は最低能力と最高能力を示します。例えば、本来の目安の建物以上の広さの部屋に設置した場合を考えてみましょう。部屋を冷やすためにフルパワーで運転し続けるため、必要以上の能力を使用し、消費電力が高くなります。適切な機種を選べば、最初は設定温度までフルパワーで運転してもそれ以降はローパワーの省エネ運転に切り替わります。必ず、家の造りと部屋の広さと能力をセットで考えましょう。