今が替えどき!家電の省エネシステムを上手に使いこなそう!

家庭の中で一番電力を消費しているのが、エアコン。
昔に比べて省エネ性能が格段と向上されているので、買い替えるなら今がおすすめです。
空間に合わせた適切な機種選びから購入する際のチェックポイントまでをご紹介。

家電製品アドバイザー 後藤 政治さん

九州を中心に展開する家電量販店「ベスト電器」の家電製品アドバイザー。 冷蔵庫や洗濯機など一般的に家庭で使われる白物家電を担当している。【HP】
http://www.bestdenki.ne.jp/

 基礎講座

省エネ家電選びは「統一省エネラベル」をチェック!

家電製品の中で消費電力量が高いエアコンを賢く買う際にチェックしたいのが「統一省エネラベル」。省エネ法が定める省エネ性能の向上を促すための目標基準(トップランナー基準)を製品がどれくらい達成しているかを5段階(星の数)で示しています。また一年間使用した場合の電気料金も、一目で分かるように「省エネラベリング制度」に基づいて表示されています。

 現在のエアコンは、省エネ達成率がすべて100%以上の優れた機種がほとんど。同じ冷房能力のエアコンでも10年前と省エネ性能が格段に進化した最新家電を比較すると、大幅に電力量が下がり、電気代もおトクになっています。一つの目安にしましょう。

 ココは押さえておこう!失敗しないエアコンの選び方

 エアコンのサイズは畳数を目安に選ぶのが基本!

 エアコンのサイズは畳数を目安に選ぶのが基本!

エアコン購入前の基本事項として押さえておきたいのが「畳数の目安」と「暖房と冷房の能力」。空間に合わせた適切な能力の機種を選ばないと、いくら運転しても効果がないという状況になります。
そこで、まず店頭に行ったら、左記のような表示をチェックしましょう。
特にここに記載されている畳数は間違った解釈をしている人が多いので、ご注意を!

CHECK 1

能力

能力

左記の表示は「冷房時は11〜17畳の部屋で、暖房時は11〜14畳の部屋で利用できる」と解釈する人がいますが、そういう意味ではありません。左と右に書かれた数字は、木造と鉄筋の建物の目安を表しています。詳しく左記の表を参照下さい。

この表から木造の部屋では冷暖房ともに11畳まで、鉄筋の部屋では冷房17畳、暖房14畳の部屋で利用できることになります。間違った畳数で購入すると部屋が冷えない・暖まらないことがあるので、構造や間取りに合わせて選ぶことが大切です。

CHECK 2

能力

能力

部屋に合わせた冷暖房の能力の数値を表し、( )内は最低能力と最高能力を示します。例えば、本来の目安の建物以上の広さの部屋に設置した場合を考えてみましょう。部屋を冷やすためにフルパワーで運転し続けるため、必要以上の能力を使用し、消費電力が高くなります。適切な機種を選べば、最初は設定温度までフルパワーで運転してもそれ以降はローパワーの省エネ運転に切り替わります。必ず、家の造りと部屋の広さと能力をセットで考えましょう。

最近の暖房機能は、石油ファンヒーターのような熱の強い風が出るメーカーが増えてきました。しかも、床暖房のように足元をしっかり暖めてくれます。冷房と暖房の両方を使う場合は、暖房能力が少し高めの機種がおすすめです。
購入する際のポイントとなる7つの基本機能をご紹介!(後編へ)

PAGE TOP