毎日使うからこそ知っておきたい!冷蔵庫と洗濯機の豆知識

エアコンに次ぐ消費電力量で365日稼働する冷蔵庫をはじめ、毎日使う洗濯機にも省エネを実現させる新しい技術が搭載されています。中でも、冷蔵庫は年間電気料金が3、4年前に比べてかなり安くなっているなど、格段に進化した製品が登場。生活スタイルに合わせて最適な製品を選ぶことで、大幅な省エネが期待できます。

家電製品アドバイザー 後藤 政治さん

九州を中心に展開する家電量販店「ベスト電器」の家電製品アドバイザー。 冷蔵庫や洗濯機など一般的に家庭で使われる白物家電を担当している。【HP】
http://www.bestdenki.ne.jp/

 基礎講座/冷蔵庫編 進化した省エネ技術を知ろう!

  • ◎ インバーターの採用

    冷蔵庫内に内蔵された冷媒を圧縮する装置「コンプレッサー(圧縮機)」など、家電製品のモーターの回転数をきめ細かく制御し、ムダを抑えた省エネ運転を行なう「インバーター」。従来は、単なるON/OFF制御しか行わなかったため、消費電力が高かったのですが、「インバーター」の導入により細かな温度コントロールが可能になりました。

  • ◎ 真空断熱材の採用

    製品の省エネ性能を高めるために、各メーカーが取り入れているのが「真空断熱材」。庫外からの熱の侵入や庫内の冷気を逃がさず断熱効果が高まり省エネに貢献します。同時にコンプレッサーの動作も抑えられ、さらに省エネ効果もアップ。

    ※真空断熱材とは、断熱材の周囲を真空状態にし、気体による熱伝導を低減させることで、断熱性能を高めるものです。

 最新の冷蔵庫はインバーター、真空断熱材などの技術が搭載されているため、驚くほど電気代が安くなっています。その他の機能として重視されるのが、食材の鮮度やおいしさを長持ちするチルド機能、収納やお掃除がしやすい工夫など、料理がもっと楽しくなるようなアイデア商品が揃っていますよ!

 まだまだある!購入前のチェックポイント!

CHECK 1

容量は一人100L+予備容量を目安に!

冷蔵庫の目安容量は計算式があります。

容量は一人100L+予備容量を目安に!

例:4人家族の場合
(70L×4人)+100L+70L=450L

上記はあくまでも目安で、「まとめ買いが多い」「冷蔵庫を頻繁に使う」「買いだめをしておきたい」など、人によって使い方はさまざま。用途によって容量を調節し、使いやすいサイズを選びましょう。

CHECK 2

放熱スペースを考えた製品選びを!

冷蔵庫は本体と壁のスペースが小さいと大気中の放熱が逃げにくくなり、その分余計な電力を消費するので、冷蔵庫の上部と背面と側面を十分に開けられるスペースまで考えて製品を選びましょう。また、日差しの当たる場所、熱がこもりやすい場所に設置すると消費電力が高くなるので、設置環境にも心がけて。

 基礎講座/洗濯機編 進化した省エネ技術を知ろう!

ヒートポンプ除湿乾燥

洗濯機で電気代が多くかかるのは、乾燥の時。必ずしもすべてのメーカーに採用されているわけではありませんが、最近の製品の中には空気中の熱を集めて利用する技術「ヒートポンプ」機能が搭載されています。
ヒートポンプは、除湿器のように乾いた低温風で優しく乾燥するため、従来のドライヤーのような熱風を衣類に直接当てるヒーター式より、消費電力量を抑えることが可能。しかも、空気を冷やすために水を使うヒーター式と違って、ヒートポンプ除湿乾燥は水を使わないので節水にもつながります。

 基礎講座/洗濯機編 進化した省エネ技術を知ろう! 洗濯機を購入する際に考えるのが、いかに省エネと節水ができるかです。上記のような「ヒートポンプ除湿乾燥」機能以外にも、衣類の量や質を見極めた脱水時間の短縮、適切な運動内容の自動設定など電気と水のムダを抑えた省エネ機能などもチェックして選ぶのがおすすめです。
家電の省エネ術ご紹介!(後編へ)

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