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No.181 2015/05/11

諫早から長崎へ、海辺を走る鉄道の旅 ――― まわりみちっていいね!

 スマートライフコンシェルジュ育成の講義のため、長崎県の諫早へ行きました。
 送迎下さった社長さんの車から、柔らかいきみどり色の柳やめがね橋が見え、あらためて、諫早って綺麗なまちだなあと思いました。研修の打ち合わせの昼食膳に美味しい鰻も付いてきました。諫早って鰻が名物だったんですね。ご馳走様でした。

 講義が無事におわって再び諫早駅まで送っていただくと午後4時。子どもが小さい時はこのままとんぼ返りでしたが、今は違います。「せっかくだから長崎まで足を伸ばして、晩ごはんを食べて帰ろう!」と思い立ち、駅員さんに訊ねると、「長崎行きなら、特急電車がすぐ来ます」とのことで、特急切符を買って改札へ。

 でも、改札を通りながら思ったのです。
 (諫早から長崎まではトンネルであっという間だったなあ、読みかけの本もあるし、お天気もいいし、ゆっくり海沿いを走る電車はないのかなあ)と。
 そこで、もう一度駅員さんのところへ。
 「あのー、すみません。鈍行列車だと、長崎までどれくらいですか? それって海沿いを走ります?」
 「約50分です。"ナガヨ系由"にのられると、海沿いを走りますよ。」
 感じのいい駅員さんが、さくさくと切符の買い替えに応じてくれました。やった!

 特急列車を見送って、がらんとしたホームからコーヒーを買い(諫早駅は、ドーナツショップの窓が、ホーム側にもあいているのです♪)、ベンチに座ってのんびり待っていると、ほどなく電車がやってきました。

 晴れた日の午後、キラキラ光る海。ゆっくり走る鉄道の音を聞きながら、読書。行きさきは、大好きな長崎。――― 忙しい日々の谷間の、至福の時間。
読みかけの本は、森の図書室で借りた「銀河鉄道の夜」でした。

(2015@林 真実)

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