旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓【田川市石炭・歴史博物館】(福岡県田川市)
伊田竪坑は、三井鉱山(後の三井田川鉱業所)が田川開発のため、1905年(明治38年)に工事を開始し、5年3ヶ月の日数を費やして1910年(明治43年)にすべての工事が完成した。
竪坑は田川八尺層採掘目的の第一坑(入気用)と同四尺層目的の第二坑(排気用)からなり、両方とも円形、内径は約5.5mで掘削深度は約362m。利用深度は第一坑が314m、第二坑が349m。
この櫓は、伊田竪坑が三菱方城炭礦、製鐵所二瀬中央坑とともに、明治日本の三大竪坑と呼ばれ、筑豊が深部採炭の時代に入ったことを象徴したものです、そして、筑豊に残る唯一の竪坑関係遺跡となっています。