綾城(宮崎県東諸県)
「綾城」は現在の宮崎県綾町にあったとされる山城で、別名「竜尾城」とも呼ばれています。綾城のはじまりは、今からおよそ680年前に足利尊氏の家臣であった細川氏の子が綾を領有し、山城を構え、綾氏と称した頃と考えられています。その後、伊東氏や島津氏と城主を変えながら、1615年に江戸幕府の一国一城令により綾城が廃城となるまでの約280年もの間、綾城は日向の国の山城のまもりとして存在していました。
現在の綾城は、昭和60年に綾町産の木材を使用し、地元の大工の手により復元されており、日本では初めての戦国時代初期の城楼建造物です。城内は歴史資料館として町の歴史を振り返ることができるとともに、日本一の刀鍛冶といわれた田中國廣の刀が展示されています。ぜひ一度お立ち寄りになって綾の歴史の歩みに触れてみませんか?