浦島太郎伝説始まる(宮崎県宮崎市)
浦島太郎伝説が残る野島神社に伝わる野島神楽は、500年の伝統を誇り、3月20日の春の例祭に奉納されていたおりましたが、戦後は早期水稲栽培の普及に伴い、11月23日の秋の例祭に行われるようになり、地区挙げての行事になっております。野島神楽は伊勢神楽の系統で、「降臨の舞」と「里舞」との舞により成り立ち、四方を踏むことが基本と言われ、太鼓の音も「六調子」のリズムが基本で勇壮活発な舞となり、33番のうち20番ほど伝承しております。また、野島神社の神楽面は、他の地方のものと違う風貌をそなえており、450年ほど前、明国(今の中国)より入手したものと伝えられております。当日は境内を大漁旗で飾り立て、祭典の後、注連(しめ)を張りめぐらした神庭で「いれん鬼神」を皮切りに野島神楽が奉納されます。