霧島岑神社〔きりしまみねじんじゃ〕(宮崎県小林市)
霧島岑神社は、天孫(てんそん)「ニニギノミコト」を主祭神に、その二代後まで含めた「皇祖日向三代」とその皇后、また、降臨時に先導されたと言われている「サルタヒコノ神」、御門を守る「櫛磐間戸(くしいわまど)の神」、「豊磐間戸(とよいわまど)の神」、雲龍の御柱の五帝龍神、「罔象女神(みつはのめのかみ)」の十八柱の大神等が祀られています。
ニニギノミコトは、「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」の嫡流たる御子であり、稲穂豊穣を司り日本農耕文明の大神であることはご存知の方も多いと思いますが、この霧島岑神社の神殿では、五帝龍神(雨乞いの神)と罔象女神(水の神)がニニギノミコトを雲龍の御柱として守られておられます。
この様に一つの物語として御神殿が創られているのは非常に珍しく、「記・紀」「続日本後紀」「延喜式」に出てくる岑神(みねじん)が悠久より連綿として護り続けられ、多くの参拝者を温かく迎えてきたこともご理解していただけるのではないでしょうか?
幽玄な世界、凛とした静寂と荘厳さが伝わる「霧島岑神社」へ是非お越しください。