旧岩瀬橋・鍋谷橋 〜小林市・都城市〜(宮崎県小林市)

〜旧岩瀬橋〜
明治25年に宮崎・人吉間の道路整備事業で建設されたが始まりで、建設当時は、切石積みの橋脚と木製の橋桁でした。
その後、大正14年に上部構造の建替えが行われ、当時としては最新技術を用いた鉄骨トラス構造の橋となりましたが、橋脚や橋台には明治当初の木製架設時に築かれた石造構造物をそのまま用いることにより、景観に風格を与えました。
現在、路面部分には舗装がなされていますが、橋を支える橋脚部分は、明治25年築、鉄骨トラスは、大正14年築のままのため、建築史的にも貴重な文化財であり、今でも地域の方々を向う岸まで運ぶ役割を担っています。(平成29年3月までは車両通行も可でしたが、現在は、人・軽車両のみ通行可となっています)

〜鍋谷橋〜
明治38年に完成し、都城市内では、最古且つ最大の石橋です。
日南市と都城市(都城盆地)を結ぶ重要な生活路線に架けられたこの橋は、長く人々の生活を支えてきました。
橋が完成した当初は、日南への導線としてだけではなく、同地区の山林開発にも貢献したと考えられます。
宮崎県都城市安久町3558−3付近
http://cms.city.miyakonojo.miyazaki.jp/display.php?cont=120921183539

人々の想いをつなぎ、夢を叶えるために道が続いているのだとしたら、現代(いま)は、どんな気持ちで遠くに見える「新橋」をこの二つの橋は見ているのでしょうか?
そんなことを考えながら巡るのも良いものですよ(^^)