倉野磨崖仏(鹿児島県薩摩川内市)

鎌倉末期に彫られたとされる磨崖仏で、17の梵字(古代インドで仏典などに使われた文字)や、陽刻仏像1体・五輪塔3つなどが刻まれています。
梵字を刻むことは仏像を彫ることと同じ意味とされており、全国いたるところで刻まれていますが、大日如来を表す「オーンク」という文字が刻まれているのは全世界でも倉野磨崖仏ただ1か所のみと言われています。
鎌倉末期という早い時代に、中央に劣らない高度な仏教文化がこの鹿児島の地にもあったこと示す貴重な史跡となっています。