小路磨崖仏 / こうじまがいぶつ(鹿児島県薩摩川内市)

磨崖仏とは、自然の巨石や岩壁に彫刻した仏像のことで、小路磨崖仏は、法界定印の印相をしているので非常に珍しいものとされています。像は鶴ヶ岡城址の岩に彫られており、地上から高さ160センチで、岩面に南向きに「紅頗梨色宝冠阿弥陀座像」を刻んでいます。永正14年丁丑9月8日(1517年)の刻銘があり、安土桃山時代の後白河天皇の頃のものです。また、この磨崖仏は彫刻としてもたいへん美しいものです。是非、ご覧になってはいかがでしょうか。