長崎堤防(鹿児島県薩摩川内市)
九州第2の河川として知られる川内川は暴れ川で、度々氾濫を起こしていました。
そこで江戸時代初期に小野仙右衛門が約8年の歳月をかけ堤防を完成させたおかげで、この流域に300haの水田をもたらしました。
堤防の完成までには、何度も洪水にあい、築いては崩され、また築くといった様子でした。
この難工事のヒントとなったのが、ある夜、仙右衛門が「娘を人柱に立てよ、その通り築堤せよ」と告げる夢を見ました。仙右衛門は、その夢のお告げの通り愛娘の袈裟を人柱にし、鋸形状の堤防を完成させることが出来たとされています。
平成23年度に選奨土木遺産に認定されました。