郷土の風物や干支をモチーフにした素朴な郷土玩具 『のごみ人形』 (佐賀県鹿島市)

終戦時の混乱と飢えの中で、ともすると荒みがちな世相に、潤いとたのしさを求めて創られた郷土玩具です。戦後数年を経て、祐徳稲荷神杜の境内で売り出し、魔除け、開運の人形として好評を博しました。その後、この地方ばかりでなく郷土玩具として広く受け入れられ、多くの人に親しまれてきました。素朴な、懐かしい味わいの土鈴で、単純化された形と色合いに郷土玩具の軟らかなぬくもりを感じます。
干支を主とするさまざまなのごみ人形は、昭和38年の年賀切手の図案にうさぎ鈴が、平成3年に未鈴、平成26年には稲荷駒が採用され、全国的にも有名になりました。
のごみ人形工房のほか、鹿島市では肥前鹿島駅の観光物産センターや祐徳門前商店街などで購入できます。