日向国分寺跡・木喰五智館(宮崎県西都市)

日向国分寺の建立の時期については定かではありませんが、741年から756年までの16年間に建立されたと考えられています。
国分寺跡に隣接する木喰五智館内には木喰上人作の中でも国内最大級の造仏を安置しています。造仏は、一般に『五智如来像』といわれており、宝生如来坐像、薬師如来坐像、大日如来坐像、阿弥陀如来坐像、釈迦如来坐像の5躰です。
木喰上人は、56歳の1773年(安永2年)からの遊行僧として全国行脚に出て、71歳の1788年(天明8年)に宮崎に入り、1797年(寛政9年)まで日向国分寺の住職でした。在職中の1791年に日向国分寺が火災にあい、その再興の中で『五智如来』を完成しました。
200年の時を超えてなお圧倒的な存在感を示す仏像などを是非、ご鑑賞下さい。