熊野磨崖仏(大分県豊後高田市)

鬼が一晩で積んだという急な山道を300メートルほど登った先にあるのが熊野磨崖仏。日本最大級の磨崖仏は国指定の重要文化財で、作られたのは平安時代の末期と言われています。絶壁の右手に引き締まった表情の大日如来、左手に柔和な笑みを浮かべているような不動明王がそれぞれ刻まれており、周囲の風景に溶け込んだ姿はまるで元々そこにいたかのよう。石段をさらに登ると熊野神社があります。