ヘゴ自生北限地帯

ヘゴは熱帯や亜熱帯に生育するシダ植物の一種で、幹の高さが4メートルにもなる木生シダです。頂には長さ2メートルにも達する葉が笠状に開き、葉柄に棘が密生しています。木生シダは、現在、世界の熱帯・亜熱帯の地域に約800種あると推定されており、このうち日本にはヒカゲヘゴなど8種類が知られています。ヘゴ自生北限地帯は、この植物の自然繁殖の北限を示すもので、わが国の学術上重要な地域として指定されています。大正15年10月27日に国の天然記念物に指定されています。