梅園身代り天満宮(長崎県長崎市) 

この天満宮は元禄13年(1700年)丸山町乙名 安田治右衛門によって創建され、以降丸山町の氏神様として親しまれています。
元禄6年(1693年)安田治右衛門が二重門(現丸山交番附近)にて梅野五郎左衛門に襲われました。
その後、自邸に担ぎ込まれた治右衛門でしたが、不思議なことにどこにも傷が無く、身代りに庭の天神様が血を流して倒れていたそうです。それから、この天神様を「身代り天神様」と呼ぶようになったとのことです。
それに、ここは花街に接していることから、明和安永年間(1770頃)より、遊女や芸者さんが多く参拝していました。なかにし礼氏の小説『長崎ぶらぶら節』の主人公である愛八もよく参拝していたといいます。境内には『長崎ぶらぶら節』の文学碑もありますよ。
梅園という名のとおり、境内には梅の木が十数本あります。訪れるなら梅の季節ですね。2月中旬に見頃を迎えます。