福済寺・・・長崎観音と「フーコーの振り子」(長崎県長崎市)

福済寺(ふくさいじ)は、黄檗宗の寺院。山号は分紫山。1628年(寛永5年)に建立され、崇福寺、興福寺とともに「長崎三福寺」、さらに聖福寺も加えて「長崎四福寺」に数えられる唐寺です。本堂(大雄宝殿)などの建造物は、第二次大戦以前、国宝に指定されていましたが、原子爆弾投下でその貴重な文化遺産は一物も残らず焼失しました。
長崎観音は、万国霊廟長崎観音(ばんこくれいびょうながさきかんのん)が正式名称。建立は1979年。亀の形をした霊廟を台座として建っており、高さは18m(地上から34m)、重さは35tあるという。内部には地球の自転を示す「フーコーの振り子」(長さ25.1mで日本最大級)が取り付けられている。原爆被災者と戦没者の冥福を祈って建てられ、静かに長崎の街を見渡しています。