長崎市鎮座 ぎおん社 八坂神社(長崎県長崎市)
盛夏7月に執り行われる「ぎおん祭」は約三百八十年前より疫病退散、家内安全、天下安泰の神事として行われてきました。長崎の人々には親しみを込めて「ぎおんさん」と呼ばれています。
古くから「長崎の夏は祇園さんのほおずき市で始まり、中国盆会で終わる」と言われるほど、八坂神社のほおずき市は長崎の夏を彩る風物詩のひとつとして、人々から親しまれてきています。
そして秋には、「長崎くんち」が八坂神社では10月8日(中日)に行われます。
併設されている末社 「櫻姫美人稲荷」 には、その名称の元となった心温まる言い伝えがあります。
「ご近所に住むご夫婦が参詣中、出産で苦しんでいる狐を見つけ、不憫に思い自宅に抱いて帰り、一生懸命介抱してあげるとその甲斐あって無事、出産することが出来ました。その後、十分に養生した後、元気になった母狐と子狐をこの境内に戻したところ、その夜ご夫婦の夢枕になんとも美しいお姿のお姫様が現れお礼をされました。」との事。