「福石観音 清岩寺」 (長崎県佐世保市)

佐世保市福石町の赤い山門から入っていくと突き当たりにある「福石観音 清岩寺」。九州西国三十三観音霊場の第27番札所。
西暦710年、名僧・行基(ぎょうき)が諸国行脚の途中、福石山の霊境を訪ね滞在した時、霊光を放つ仏木を発見して、これで仏像を三体刻んだとのこと。その中の「十一面観世音菩薩像」をここの岩窟に安置したことが、福石観音の始まり。
その後、弘法大師(こうぼうだいし)・空海が行基菩薩行脚の跡を慕って来錫し、御堂の傍らに清岩寺(せいがんじ)を建て、福石山の裏手にある岩窟に五百羅漢(ごひゃくらかん)を安置。以来、九州七観音のひとつに数えられています。
毎年8月8日から10日に行われる「四万六千日祭」は、昔から近郷第一の夏祭りとして賑わっていて、この期間中にお参りすると、一日参れば四万六千日参ったのと同じ御利益が授かると参拝客の人気を集めています。

大晦日の午後11時45分から除夜の鐘をつくことができます。108回分の紅白のお餅も準備され、350食の招福雑煮も振舞われるとのこと。