中富記念くすり博物館(佐賀県鳥栖市)
佐賀県東部は製薬業が盛んなところです。鳥栖市の田代地域一帯は、江戸時代に「田代
売薬(行商にて各家庭にくすりを預け置く商売)」が発祥し、そのゆかりの地に中富記念く
すり博物館があります。建物の基本設計を手掛けたのはイタリアの有名な彫刻家チェッコ・
ボナノッテ氏で、石とガラスを素材とした造りは、シンプルで力強く、自然を生かした庭園と
よく調和しています。
1階展示室は、世界のくすりの歴史や現在のくすりに関する情報を中心に、2階展示室
は「田代売薬」を主体とした日本のくすりに関する歴史資料や珍しい生薬が展示されてい
ます。
また、くすりとなる植物を約350種集めた薬木薬草園も併設されており、緑豊かな公園
のような園内を散策しながら四季折々の植物を楽しむことができます。