西山神社(妙見宮)の「寒桜」と「ザボン」<発祥の地>(長崎県長崎市)
この寒桜(市指定天然記念物)は、長い石段を上りつめた右側にあり、胸高幹囲1m、樹高7mで、明治30年(1897)1月に植樹されました。数年前から痛みがひどく樹勢が衰えていましたが、平成7年〜8年にかけての樹医による治療の結果、樹勢も快復し可憐なピンクの花を咲かせています。通常、寒桜は2月上旬、つまり旧暦の元日ごろに開花するため「元日桜」とも云われていますが、この寒桜は、1月上旬には開花し2月上旬には終わります。
境内には、「手水舎」があり「椎の木の水」といわれる長崎名水の一つ。今でもお茶に使われています。かっての大干ばつ時にも枯れることなく町の人を救ってきました。
ザボンが日本にもたらされたのは,1667(寛文7)年 ジャワから長崎に漂着した唐船の船主が,唐通事(中国語の通訳)にザボンの種子を贈り,これを西山神社境内で栽培したのが始まりと言われています。