鼠島<ねずみじま> (長崎県長崎市小瀬戸町)

ねずみ島は長崎港外にあり、大波止から約4kmの小島で、正式名称を「皇后島」といいます。
1890年(明治23年)の新聞に掲載された記事によれば、長崎で最初の海水浴場であったと思われます。
当時は、木札を持ち、五円玉と五十円玉に紐を通し、ポンポン船に乗ってここで水泳を楽しんだそうです。
この日も、親子三代と思われる方が散策しており、お婆ちゃんが懐かしがってる雰囲気がありました。
埋め立てられ陸続きとなってしまいましたが、小さいながらも浜辺が残されており往時が偲ばれます。
かつてここの名物だったのが立ち泳ぎ。「大名行列」が圧巻で、神輿に子供を乗せ、その神輿を数人で立ち泳ぎで抱え上げて静々と練り泳ぐのです。
今は、見られなくなった光景ですが、きっと思い出の中でずっと生き続けていくんですね。