この生成りのセーターは昨年のクリスマスに母がくれた手編みです。身ごろと袖の部分で色の濃淡があるのですが、実は、私が赤ん坊だったころの「おくるみ」だったのだそうです。その後、私の弟と妹が着たあと、とって置いたのですって。
母は物静かな人で、口伝えで物事を教えられた事はほとんどありません。子供は親の背中をみて育つといいますが、母の暮らしぶりに接すれば、物やエネルギーを大事にするとはどういうことか、良くわかります。環境保全や温暖化防止なんて一度も口にしたことがないけれど、生活のあらゆる部分でそれを実践している人です。私のロハスの師匠は、誰よりも、この母なのです。