ワーキングマザーの快適!省エネ・エコライフ 林流シンプルライフ

カテゴリー

筆者プロフィール

No.166 2014/06/16

教育のICT化 〜進取の気概で!

 佐賀県ではこの春から全国に先駆けて教育のICT化がはじまりました。

 開始前の2月末、評議委員を務めさせていただいていた県立三養基高校に会議に伺った際、ちょうど新校舎が出来上がったところで、校長先生から引渡し前の教室を見せていただきました。県産材がたっぷり使われた明るい教室には、電子黒板が入るばかり。先生方も何とか時間をやりくりしてICT化に備えた10時間の研修を受講されている最中でした。
  4月に入り、別の県立高校での実践の映像をニュースで拝見しました。戸惑いがありつつも楽しく推進されている様子。メーカから支援者が張り付いていたり、「そこで(ICTを)使わなくてもいいのにーと思いました。」という、生徒の明るくシビアな授業の感想も。

 教育のICT化のメリットは何でしょう?デジタルネイティブ時代の子ども達にぴったりの教育ツールであること。優れた教育プログラムを共有できること。インターネットで世界の現場と繋がれること。それは最新版の地図帳・資料集・辞書を常に手軽に携帯しているようなもの。生徒の個別の理解度・進捗チェックにフォロー、解答の共有、双方向のコミュニケーションがきめ細かにとれるなど。計り知れない様々な効果が期待できます。

 一方、デメリットは?先生が不慣れな道具に振り回されて肝心の教育の中身がおろそかになったりしないか?武雄市のように無料配布ならともかく、保護者の負担を考えれば家にあるタブレットではダメなのか?教育コンテンツの質の担保は?通信費の家計への負担増、電気エネルギー増大など。
 私はIT企業出身者ですが、電子音のしない教室で、先生が字や数式を書きながら説明し、生徒がノートに書き写す、その静かでゆっくりしたペースの中にある"学び"も捨て難いと思います。

 道具ですから、使い方次第で功罪あるのは当たり前。なにはともあれ、生活やビジネスの道具として普及浸透したICTを、教育ツールとして活用しない手はありません!!
 先生も生徒もICTのメリットを最大限享受して、賢く楽しく使いこなしてほしいです。

質実剛健の伝統を守る、素敵な高校。

電子黒板はこの黒板の左に設置されるとのことでした。先生方も生徒さんも、頑張ってください!

このページに掲載しているあらゆる素材の無断複写・転載を禁じます。 © KYUSHU ELECTRIC POWER CO. INC. All Rights Reserved.