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No.186 2015/05/11

地獄のナイトツアー ――― 雲仙で地熱エネルギーを体感

 泊まりたいお宿があったので、娘と雲仙へ。昨年度活動したNPOやキャンドルナイトなど、ボランティア関係の報告書を沢山済ませた自分へのご褒美に、素敵な図書室にこもって読書三昧をしようと。

 本棚に宮沢賢治の本があるといいなあと思いながら行ったら、すごい出会いが。じゃーん。「宮沢賢治語彙辞典」。なんて偶然、なんて幸せ☆当然、部屋にも持ち帰り。

 観光するつもりはなかったのですが、ひとつ気になっていたツアーがあり、晩御飯のあと聞いていただくとokとのこと。夜9時過ぎ、濃霧のため見通しも悪い夜道を、娘と二人、「地獄のナイトツアー」の集合場所へ出発!

 濃い霧と硫黄のにおいが立ち込めて、集合場所までも十分怖い地獄の道。「賢治の小説にも、こんな地獄の描写があったなあ。。。」と、こわごわ進んでいくと、佐々木さんという若い男性のガイドさんが、猫と一緒に出迎えてくれました。

 「さっきまで降っていた雨、すっかり乾いているでしょう。これが地熱のエネルギーです。触ってみて。」「ほんとうだ。あったか〜い。」

 雲仙天草国立公園は、全国で第一号の国立公園です。そして、この雲仙の地獄めぐりは火山活動を観察するものなのです。
 地熱エネルギーの観察に加え、お糸さんの物語あり、地獄の阿鼻叫喚に耳をすませたりもして(夜は周りが静かなので、地獄の声が聞こえるのです〜〜!)さすが江戸時代はお坊さんが案内していたというだけのことはあります。しかも全てがリアル
 怖く楽しく地熱エネルギーの勉強になる地獄のナイトツアー、怖い物好きの娘も大満足。おススメです。でも地獄だから、小さい子どもにはしっかり安全配慮を。

 朝ごはんには巣から採りたての蜂蜜と、島原半島のお野菜をたっぷり。宮澤賢治の辞典を楽しみに、また泊まりに来ようっと。
 雲仙地獄は入場無料!ナイトツアーのガイド料は一人500円でした。

濃い霧に包まれた夜の地獄で、地熱を目と手と耳で体感。

(2015@林 真実)

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