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No.55 

環境ラベルのワークショップをしました 〜なぜか白熱球に軍配が〜

 師走の土日、消費生活アドバイザーの大先輩を東京から招き、唐津市と鳥栖市で環境ラベルのワークショップをしました。対象者は佐賀県地球温暖化防止活動推進員のみなさん。私はサブ・ファシリテーターとして参加しました。これがとても面白かったのです。

 各班で電球やコーヒーなど、ひとつの品目で2商品が与えられ、商品パッケージの表示だけでわかることをフリップにまとめていきます。商品の表示からわかったことを発表してもらい、最終的に環境負荷はどちらが低いか、消費者としてどちらを選びたいかなども表示だけで判断してもらうのですが、なぜかそこに、表示からわかること以外のことが評価基準として入っていくという現象がみられました。たとえば白熱電球と電球型蛍光ランプの比較では、断然電球型蛍光ランプが選ばれると思いきや、なんと二会場の二班で、白熱球の方に軍配が上がったのです。蛍光灯は明るくなるのに時間がかかるとか、蛍光灯は電磁波が心配だといった、その人の経験や聞いた噂などが判断理由になっていました。

 それらの班では表示への信頼性が特別に低かったとも分析できますし、温暖化防止推進員であっても環境負荷が商品選択の高い基準にならないこともある、ということを示されたとも言えますが、ファシリテーターは出てきたことへの否定や訂正はしません。消費者が商品選択をする際の、興味深い側面をみられた、貴重な体験でした。

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