北九州で環境やエネルギーを学んでいる女性の会に呼んでいただきました。私は女性だけの集まりの講演のときはちょっとおしゃれな内容にします。今回は「エコリュクスに暮らそう」 というテーマでお話させていただきました。
「エコリュクス」にはラグジュアリーなエコという意味あいがあります。私は、一昨年だったか、女性誌の「マリー・クレール」編集長とワンガリ・マータイさん（ワンガリ・マータイさんについてのエッセイはこちら＞＞）の対談で出会いました。私は、祖母や母から豊かでシンプルな暮らしを受け継ぎ、そこに新しい技術を取り込みながらエコな暮らしを実践したり、そんな暮らしをお伝えしたりしてきましたので、エコリュクスはとても"しっくり"くる言葉でした。
一方、昨年は「セコロジー」という言葉も流行りましたね。「セコロジーのネタを紹介してください」とテレビ局の取材を受けたものの、私自身「セコいエコロジー」というスタイルにはいまひとつ馴染めず、結局あまりお役に立てなかったということがありました。
二つの暮らし方はある意味対局的です。竹を割ったような言い方すれば、前者はラクチンだが比較的お金がかかり、後者はお金は貯まるが精神的な負担感が伴うと言えるでしょう。でも、未来の地球にいのちをつないでいくという目的においてはどちらも素晴らしいこと。大切なのは、「続けられるかどうか」です。サスティナブルな社会形成のため、自分が続けていけるライフスタイルを、それぞれで工夫しながら創っていきましょう。
