今、オール電化の悪質訪問販売が全国的に問題になっています。そんな中、全国消費生活専門相談員協会の交流会で、「消費者相談のためのオール電化の知識と考察」についてお話してきました。
日ごろ消費者被害の相談・救済にあたっている専門相談員や行政担当者の方々、そして、電力会社やメーカーの方々が一同に会して交流をもつのは大変意義深いことだと思います。私も、県の消費者被害救済委員として消費者と悪質業者の斡旋などを行っているので、お役に立てて嬉しく思いました。
無料点検やモニター商法、かたり商法など、悪質業者の手口自体は他の商品とさほど変りありませんが、オール電化は特に、工事内容も機器の特徴も、また料金契約にしても、消費者にはわかりづらいことがたくさんあります。また、悪質商法とまではいかなくても、生活の現場を知らないセールスマンと、オール電化の何を知っていて何を知らないのかをつかめない消費者側とのコミュニケーションギャップの問題もあります。企業と消費者、どちらの側も勉強が必要です。
相談員の方々には、2年前にこのサイトに書いたエッセイをケーススタディとして配布しました。最近開かれた全国の電力会社の悪質商法対策の会議でもこのエッセイのコピーが配られた(!)ときいて、私も思い出したのでした。