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No.101 

環境配慮もアートの一部 〜サルキスさんの水盤画〜

 アルゲリッチ音楽祭で訪れた別府のまちで、海外アーティストによる現代アートプロジェクトが展開されていました。会場の一つ、「聴潮閣」という邸宅の庭先で、フランスのサルキス氏の水盤画のワークショップを体験しました。

 小さな白い器に水をはり、絵の具をつけた筆先をゆっくり漬けると、絵の具が重力にしたがって落ちていきます。黄・青・赤とそれぞれ落ちる速度が違い、静かに水に沈んでいくさまを眺めているとなんだか心が落ち着きました。人によってぜんぜん違う作品になって面白い。庭の緑が映りこんだ小さな水のキャンパスに、ひとりひとりの宇宙が広がっていくようでした。

 このアートにはいくつかの約束事があり、絵の具は無駄づかいせず大事に使うこと、筆が長持ちするよう、洗うときや拭くときは筆先を傷めないよう注意を払うこと、水も最小限の使用とし、使い終わったら自然に還すことなど、丁寧に指導を受けました。
環境への深い配慮もまた、サルキスさんのアートの一部なのでした。

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