過日、三菱総研の小宮山宏氏を取材訪問しました。くらしの温暖化対策を科学者の立場から説いた著書「低炭素社会」はわかりやすくてお薦めです。お話もシンプルで希望に溢れ、力強いリーダーシップを感じました。
小宮山先生のご自宅（通称「小宮山ハウス」）では、住宅の断熱、エコキュートや太陽光発電、ハイブリッド自動車などへの買い替えで、CO2約8割減を実践されています。資金があったり、住宅取得がこれからという方には比較的簡単に実現できます。特に新築の方は、余裕資金があって機器や性能等の選択をしっかりすれば、即実現です。
ですが、資金がない、既に住宅を建ててしまっている、建物の強度や設置スペースなど問題がある、機器を買い換えて年数がたっていないなど、効果的な温暖化対策を実現したい気持ちは強くても、なかなか思い通りに運ばないのが私たち多くの現実ではないでしょうか。そんな時に温暖化懐疑論などに出会うと、なーんだそうだったの、なんてやらない理由にしてしまったり・・・。
でも、あきらめることはありません。それぞれに可能な温暖化対策を、可能なタイミングで一歩一歩すすめていけばいいと思うのです。今、それぞれの立場でできることは何か、それを一緒に考えて後押ししていくのが、促進者の役割だと感じています。
