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No.129 

音楽のある暮らし2 ――― ラ・フォルジュルネ音楽祭

 スポーツ観戦や芸術鑑賞に家族や友人と出かけるのも省エネ・節電のライフスタイルの一つ、という事は以前もお話しました。

 南仏のナントで始まった「ラ・フォルジュルネ音楽祭」が、佐賀県鳥栖市でも開催されました。一回の演奏は45分、世界の一流アーティストなのにチケットは500〜1500円、赤ちゃんや幼児もok!初心者からクラッシック通まで家族友人みんなで楽しめる、小都市にふさわしい音楽祭なのです。

 震災で海外アーティストのキャンセルが相次ぐ中、ポーランドから来てくれたヴィロゾフィア管弦楽団の、薫りが立ち上るようなハーモニーに包まれた時、「ここが本当に鳥栖?」とほっぺを抓りたくなりました。コンサートの合間には庭園の芝生で本を読んだり、友人とテラスで音楽談義をしたり、至福の数日間でした。

 大小のホール、庭園の水上ステージ、オープンエアのロビー、殺風景な会議室が華麗に変身した音楽サロンで聴く、心に残る演奏の数々。最後のステージは、ロシアの青年ピアニストの、祈るような月光ソナタ。弾く人と、聴く人の、特別な思い・・・。

 創始者のルネ・マルタン氏と、誘致してくださった方々に心から感謝します。来年以降もどうか続きますように!

写真:TVをみない休日。木漏れ日の水上ステージ。

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