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No.144 

グリューワインの思い出♪ ――― 寒いからこその愉しみ

 子どもが幼かった頃、福岡市高宮に元炭鉱主の別荘を改装した音楽サロンがあり、「赤ちゃん連れていらっしゃい。」と言ってくださったご好意に甘えて、子連れで室内楽やドイツ歌曲を楽しませていただいていました。

 ただ古いお屋敷ゆえ、冬の音楽サロンは大変な底冷え。
 サロンコンサートのお料理をしばしば担当した私は(と言っても、切ってお皿に盛り付けるだけですが)、2月の一番寒い時期、ドイツ歌曲の先生が教えてくださった「グリューワイン」を作りました。鍋に赤ワインをあけて火にかけ、シナモンや丁子、レモンなどのスパイスや果物、お砂糖などを入れて香りを立たせます。

 「ドイツの冬の寒さと暗さといったらはんぱないけれども、その分春の訪れの喜びもひとしお。だから、ドイツ歌曲には春の賛歌が多いのです。」と、先生がおっしゃっていたことを思い出します。

 春はすぐそこですね。立春を過ぎると、グリューワインとの別れが、ちょっと惜しくなります。

写真:身体を芯から温めてくれるグリューワイン。私はその時キッチンにあるもので作ります。シナモンは必須かな。今日はピンクペッパーも入れてみました。

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