福岡県宗像市で行われた、海をテーマにした国際環境会議に参加させていただきました。
3月に地元中学生に授業にこられたIPCCのバチャウリ議長は、残念ながら体調を崩されてご欠席でしたが、ノーベル平和賞受賞者のラモス元東ティモール大統領、理系女のはしりである黒田玲子先生、海を守る活動をしている実践家や企業や団体や女子中学生、政府機関などの関係者、国内外の海洋の専門家、そして、いろんな学問分野の学生たちと、海をテーマにディスカッション。自分と海のかかわりから世界的な視野まで、視点が自然に広がっていくプログラムも秀逸でした。
私は陸をステージとする消費生活が専門ですが、海をステージとしている実践家や専門家と直接語り合うと、陸の上の私達の暮らしがいかに密接に海と繋がっているのか、今、日本の海がどのような状態にあり、何が心配されているか、ストンと腑に落ちました。海を守ってきた近代までの日本人と海を壊している現代日本人の対比、対馬海流の重要性など、もっと学びたい!と思いました。
社会は複雑、科学も複雑。だからこそ、課題解決には多面的な視点と働きかけが必要。国境が無い環境問題において、様々な分野の人たちと繋がることの必要性と意義深さを、身をもって感じることができた3日間でした。次世代の地球市民育成を目的としたプログラムですが、大人である私も、ここで得られた貴重なネットワークと知見を活かし、責務を果たしてまいります。
