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No.201 2015/12/16

病院も省エネ! ――― 温かいお食事のヒミツ

 足を骨折して2週間入院しました。北九州で開催の「エコテクノ展2015」で「業務部門の省エネ」について講演の機会をいただき、病院の省エネについても触れさせていただいたのでしたが、まさかじっくり観察する機会まで頂いてしまうなんて(笑)

 手術室で見上げた照明は、高輝度のLED。シャワー室のシャワーヘッドは節湯式で、お湯の無駄が省ける手元スイッチ付。病室の枕元には、集中制御する照明とは別に、看護士や患者が個別にオンオフできる蛍光灯があり、省エネしながらも看護の利便性や、患者の快適な居住性を確保する工夫がされていました。
 消灯後の食堂で夜中にこっそり仕事をする患者(=私!)にも、「この上だけ点けておきましょうね。」と必要なところだけ点灯してくださいました。

 ただ一点、11月にしては暖かい気候が続く中、エアコンによって室温25度に保たれていたことだけ、勿体ないと感じました。病院だから仕方がないのかな。外気の熱が有効利用される空調機器だといいな。

 入院中嬉しかったのは、熱々のお絞りとともに供されるお食事の、熱を逃さない工夫でした。温かいお料理にはご覧のとおり分厚い保温構造のフタがされて、省エネのお風呂みたいでしょ?大勢の手でスピーディに届けてくださる心配りもあって、毎回、あったかくて美味しいお食事を頂きました。

 ついでに、その病院はDPCという医療費の定額支払い制度を採用していました。簡単に言えば、一回の入院あたりでその患者に必要な医療サービスを超える分は、病院側がコストを負担するシステム。つまり患者が無駄に長期入院をさせられるようなことが防げるというわけ。合理的です。省エネにもつながりますね。

 省エネで快適で、患者の立場に立った医療サービスを、ありがとうございました!

(2015@林 真実)

写真左:お食事の保温に役立つ分厚いフタ。
写真右:枕元には、集中制御のあかりと、手元スイッチ付きのあかり。

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