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No.228 2017/02/24

「安心安全」の成分は ――― 沖縄のビール工場にて

 最近食品関係の仕事がつづき、食品安全を確保するHACCPというシステムを消費者が学ぶツアーに、コーディネーターとして沖縄へいってきました。コープ生協やNACS沖縄のみなさんとバスに乗り込み、食品安全に関するいろんなお話をしながら、目指すは名護にあるビール工場。

 食品安全の専門家、池亀先生の大変わかりやすい講義に加え、工場ではものすごいスピードで缶ビールが量産される光景に圧倒されつつ、異物混入や温度管理など食品安全や品質確保のお話を伺いました。

 HACCPは一言で言えば「食の安全安心の認証システム」。今後は飲食店などにも義務化の方向と伺います。事業者、専門家、消費者とのディスカッションを通じて普及への課題も垣間見え、これからも注目していきたいと思いました。

 食品を何気なく、でも安心して口にしている時、私達消費者が持っているのは生産者や商品への信頼です。食の安心安全の成分は、この信頼感だと思います。

 電気やガスなどのエネルギーも、私達が安心して使えているのは、消費者にはみえないところで「安全」確保に昼夜たゆまず努力している人たちがいるから。(熊本地震を体験して、それをあらためて実感しました。)そして、「安心」のもとである信頼は、双方の努力で作られる。そんなことを考えながら、帰りの飛行機に乗りました。

(2016@林 真実)

写真:工場で頂くビールのお味は、格別でした!

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