かつては日本に欠かせない第一の主要エネルギーだった石炭。近代日本を支え続けた数々の炭鉱地。時代の変化、エネルギーの変革とともに次々と閉山した歴史ある地には華やかな繁栄の面影が今も九州各地に残されています。日本有数の出炭記録を誇った炭鉱抗口跡。平坦な地形をつくりだし、抗口と港をつないだ炭鉱専用の鉄道跡。運輸の基点地となった税関施設。当時は世界一の人口密度としての都市機能を持った海底炭鉱の島。石炭に関する資料が収集された博物館。今も静かに残る貴重な近代文化遺産の数々を訪ねる旅です。繁栄と衰退のコントラストを感じながら、大きく激動した時代の移り変わりに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。