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No.30 

自然に帰れ ――― モーツァルトの歌劇とルソーのトリビア

 モーツアルトが12歳の時に作曲した歌劇「バスティアンとバスティエンヌ」を友人が上演するというので観にいきました。実は、このモーツァルトの歌劇には、下敷きになっている歌劇があり、それは啓蒙思想で有名なフランスのルソーがシナリオを書いて自身で作曲したもの。その一節が、「むすんでひらいて」のメロディーなのですって!

 マリーアントワネットが農家にあこがれてベルサイユ宮殿の敷地内にフォンテンブローの森をわざわざ作らせたりしていた、そんな貴族趣味や言動にルソーは異を唱え、やがてこの流れがフランス革命へとつながっていく・・・この楽しいオペラにはそんなルソーの「自然に帰れ」というメッセージがこめられて、啓蒙思想とはどんなものか、体験としてわかったような気がしました。

 人が帰るべき自然を破壊している今の時代、ルソーなら、どんなメッセージを発するのでしょうか?

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