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No.39 

地産地消と温暖化の関係について講義 ――― フードマイレージのワークショッププログラム

 「フードマイル」ってご存知ですか?食料が生産地から輸送される距離のことです。この距離に輸送量をかけたものを「フードマイレージ」と言います。飛行機ならお得な特典がありますが、フードマイレージが貯まるのはあまりいいことではありません。輸送やその間の保存のためのエネルギーが多い、つまり温暖化ガスをそれだけ多く発生させてしまっているということなのです。ですから、地元で生産されたものを地元で消費する「地産地消」は、温暖化の進行を食い止める上でとても大切なことなのです。(※ただし、生産エネルギーも含めたライフサイクルエネルギーを考えると、食肉に関してはこの限りではありません)

 昨年夏、旬や地産池消と地球温暖化の関係について子どもたちに理解させるための、フードマイルのワークショップを中心とした授業プログラムを作り、実施しました。考案したワークは2つ。スーパーのチラシを使った「フードマイルのマップづくり」のグループワーク、「地球にやさしい夏ごはんをつくろう」の個人ワークです。授業前日はひとりで佐賀県の西から東までスーパーを廻り、生鮮食料品のチラシを集めるのが大変でしたが、食品輸入や地産池消と温暖化の関係が「ひと目でわかる」「楽しく学べる」と各方面からご好評をいただきました。

 今日は佐賀の環境サポーターや地球温暖化防止活動推進員の方々の研修でこのワークショッププログラムをご紹介させていただきました。すでに消費者グループや高校などでも実施してくださっていて、大変嬉しく思っています。

写真:こちらは昨年、成章中学校で実施した際の食材のフードマイルマップです。「まぐろの刺身がこんなところから運ばれて来ていたの?」「地産池消の大切さがわかったわ」とお母さんたちもあらためてびっくりされていました。

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