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No.203 2016/02/15

母娘三代「こたつ」ストーリー ――― 家族団らん から パーソナルユースまで

 私が育った実家では、冬になると、南向きの広い洋間リビングでなく、北向き4畳半の父の書斎に5人家族が大集合(笑)。なぜかって?「掘りごたつ」があったから。

 私達にさらに赤ん坊ができてからは、洋間リビングの真ん中にも「特大こたつ」が出現、子連れで実家に戻ると、かるたやトランプなど、三世代でよく遊びました。こたつは家族の距離を縮める幸せな家電です。

 こたつを「おこた」とも呼んで、「こたつでみかん」が大好きだった母は、それでも入り浸ることなく立ち働いていることが多い人でした。

 こたつは魔物でもあります。働き者の母に似ず、ひとたび入ると「こたつ虫」と化す私は、子育てやボランティアが忙しくなってからは「ものぐさ防止」のため、心を鬼にして、大好きなこたつに「排除令」を出しました。

 私に排除され物置きに追いやられた「こたつ」を救い出し、子ども部屋で使っていたのが、当時小学生だった娘です。大学生の今に至るまで途切れることなく「こたつライフ」を送っています。
 娘はこう言っていました。「こたつって、誰が発明してくれたんだろう〜?冬になると、こたつを発明した人と結婚した〜い、って思う。」(どんだけ好きなのか。)その上、「冬の暖房はこたつだけでいい。エアコン暖房もいらない〜。」と。

 娘の例は極端ですが、こたつとの併用で暖房の設定温度を控えめにすることは、どなたにも難しくないですよね。

 その娘がいま愛用しているこたつは、一人暮らし費用捻出のため家電量販店でアルバイトを頑張った最終日、優しい社員の方がポケットマネーでプレゼントしてくださったもの。温かさがいっそう沁みるようです。

(2016年1月)

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