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No.220 2016/05/13

熊本大地震4 ――― 震災後の日常はじまる・電気給湯器のボルトのこと・筍ご飯の素

 14日の地震発生から9日目を迎えました。大小の余震が続いていますが、熊本の弟の家は昨日、断水が解消したので、震災以来はじめて電気でお風呂を沸かしました。妹夫婦のビストロは、ガスの復旧はまだですが、倒壊した部分を片付け、本日、カセットコンロでランチ営業を始めました。父のマンションのエレベーターは部品交換が必要で停まったままですが、父は13階分の階段を自分で上り下りして大好きなデイケア施設にいきました。

 余震や車中泊で心身の疲労がかなり溜まっているはずだから、「2、3日だけでも熊本を離れてゆっくり寝にこない?」とすすめましたが、「離れても熊本のことが気になるから。できることをやっていたい。」と。

 建築士で、震災で壊れた家の診断をする資格を持つ弟に、「電気給湯器とか、たおれとらん?」と聞くと、「結構倒れとるよ。そうでなくても地震でボルトがゆるんでいるから、みんな給湯器のボルトの締め増しをしたほうがいい。」といっています。余震が続くので、倒れてこないよう、お怪我のないようにどうぞお気をつけて。

 阿蘇の古い祖母宅も、奇跡的につぶれていなかった。「天井のホコリがたくさん落ちてきていたから掃除機をかけたよ。阿蘇には電源車がたくさん集結しとった!」

 私は昨日、参加するはずだった福岡の省エネサロンに集まった電気やガスの技術者の方々に、熊本の状況をメッセージで伝えて協力要請をしたり、子ども達が通う大学に学費の減免措置の問い合わせをしたりしました。生活の安全が確保され、心身の負担が少しでも軽くなるように。

 夜は、週末の私の炊き出しのために、ある友人が「掘りたての筍」を入手してくれたものを、料理上手な別の友人が「このまま炊き込んだらいいからね。」と「筍ご飯の素」にして沢山持ってきてくれました。思いやりのリレーに感謝感激!多くの方々のご尽力に支えられ、震災後の日常がはじまっています。

(2016年4月22日)

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