木枯らしが吹く週末、音楽仲間のチェリストたちが、「ファッションショーでデュオの演奏をするの♪」というので、聴きに、観に、いきました。
出品者は、ウールを扱う二人のデザイナー。一人は手織り作家。羊毛を染めて、布に織り上げ、コートなどに仕立てる。もう一人は、羊毛を染めて、固めて、フェルトを作り、発色のきれいな帽子やバッグ、ストールにする。
チェロの軽快な演奏に合わせ、モデルやダンサー達がまとい踊る、美しい仕立ての、色とりどりのウールたち。ウールは空気の層をたくさん含むから、薄くて軽くて、あたたかい。
近年、“ヒート〜”のような、安くて暖かい機能性繊維がたくさん出回って、私も愛用しています。そんな新素材ももちろんいいのですが、天然ウールは、丈夫で快適なエコ素材。新素材に比べればお値段はそれなりに張りますが、世代を超えたお譲りも可能。もっと見直されていいかも。
天然ウールと手仕事のすばらしさを、芸術とともに堪能した一日でした。
(2016@林 真実)