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No.248 2019/06/10

食品ロスゼロの神事

 令和を迎えたGW、しばし孫から離れ、新緑の京都で休息。
 出産前後のサポートで青息吐息の真っただ中でしたから、改元の時だけ公開されるという二頭の龍にのった観音像や、宮中ゆかりの有職料理、青もみじや菖蒲の目の覚めるような鮮やかさに、心身ともに生き返る心地でした。

 友人の案内で、上賀茂神社の神事に参列させていただいたのですが、これが大変興味深かったのです。

 礼拝のあと神殿の扉が開かれ、まず、菖蒲とヨモギ、それからお酒やお米、海のもの、山のものなどたくさんの品々が、一品ずつ階段をのぼってうやうやしく運びこまれ、神様に捧げられます。そしてお祈りが終わると、また一品ずつ下げられていき、菖蒲とヨモギだけを残して神殿の扉が閉じられ、紙で封をされたのです。つまり、食品ロスはゼロってこと。日本の神様、すばらしい!

 神事の後、参列した一同は、お神酒と数粒の生のお米を頂戴しました。
 お土産は、豆が3粒のった白餅。こちらもとてもおいしかった。

 午後は、陽光降り注ぐ境内で、競馬(くらべうま)を楽しみました。900年以上も続く宮中発祥の競馬。目の前を全力疾走していく馬、その馬を完璧に制御する豪族の末裔?たち。“埒があかない”の語源になった竹製の埒に中世の衣装、加えて「お勝ちでござる」「お負けでござる」と古のことばも飛び交って、面白かったです。

写真上:摂社である太田神社の菖蒲
写真下:馬のお披露目の様子。走っているところはあまりにも俊足すぎて撮りそびれました。

(2019@林 真実)

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