大晦日生まれの娘が嫁いだので、元旦前夜の誕生パーティが無くなり、おせちづくりに専念できるようになったのですが!ぎりぎりまで国内あちこち駆け回っていたため、今年も時間勝負!IHと電子レンジを相棒に、手早く省エネのおせち作りとなりました。
いつもの我が家のおせちですが、今年はびっくりしたことが二つ。
元旦の朝、娘の旦那さまにお屠蘇をあげようとしたら、「僕、朝からお酒飲まないんで。」ときっぱり。え?新婚の去年は、お屠蘇飲んでたよね?あれ、夕方だったから?
お屠蘇を飲まないお家があるのですね。伝統文化は家ごとに違っていて当然なのに、今まで分からなかったなあ。
さて、今度は、若い人たちが喜んで食べてくれたおせちを持参した、実家の80代の父の話です。
おせちのふたを開けるととても嬉しそう。でも、いつになく箸がすすみません。
「海老むこうか?」「辛子蓮根は?」とお皿にとっても、一口かじって、すぐに箸をおく。体調を心配していると、そのうち、自分で牛乳をマグに注ぎ電子レンジで温め、栗きんとんと朝食用のぶどうパンをぱくぱく。
よく考えると、おせちって基本、酒の肴です。だから、お酒がすすまなくなれば、当然、箸もすすまないのですね。
伝統や定番に捕われず、変化に対応していかなくては、と思った2020年のお正月でした。
写真上:そんな父も唯一喜んだ茶巾しぼりの栗きんとんは、我が家の定番スタイル。真ん中にカットした栗を載せるとお花みたいになります。今年は黄金色と紫で、2種類つくりました。お芋はサイコロ状に切って水を少し加え、電子レンジで加熱してつぶすと早いです。よほど繊維がない限り、今は裏ごしもしません(笑)。その分食品ロス減です。
(2020年1月 林 真実)