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No.262 2020/04/28

消毒液 〜 「正しく使う」リテラシ―を!

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 マスク同様、ドラッグストアの棚から消えてしまったのが除菌シートや消毒用アルコールでした。私はマスクこそ手持ちが少なかったのものの、昨年、何度かTVの情報番組で、「除菌」や「消毒」について生活アドバイスをした関係で、幸い、家に何本かの「消毒液」がありました。今はさほど熱心に使うことはありませんが、周囲にウイルスがまん延してくれば、しっかり使う必要が出てきます。

 私たち消費者がまず知っておくべきことは、「ウイルスと菌は、別物だ。」ということです。ただし、除菌スプレーや除菌シートが、ウイルス対策に効果がないかというと、それも間違いです。逆に、消毒用アルコールに強い抵抗性をもつウイルスもあるともいわれます。
 したがって、各製品について、ウイルスへの有効性がどうなのかも確認する必要がありますが、なんたって「新型」なのですから、効果を実証したエビデンスなんて流行のはじめのうちはどこにもないはずですよね。とすれば私たち消費者には、十分なエビデンスが出てくるまでは、効果ありと「推察」されることを自分なりに「納得」して、「正しく使う」リテラシーが必要ではないでしょうか。

 新型コロナウイルスの生活上の「消毒」に、公的機関から有効と推測・推奨される消毒液として、一般的には次の2つが推奨されます。

@ 消毒用アルコール

エタノールが主。ウイルス除去に効果があるのは70〜80%のものと言われます。(品薄のため、同様の度数のお酒も製造され始めている模様、度数が70%以上なら有効と推察されます。)

A 次亜塩素酸ナトリウム(ハイターやブリーチなど)

おなじみの塩素系漂白剤です。(酸素系では効きません。)@がなくても、これならあるよ、という家庭も多いのでは?
ちなみに、感染した疑いのある人がいる家庭では、使用場所によって0.05%〜0.1%に薄めて使うことが推奨されています。使用時は換気をよくしてビニール手袋を!推奨濃度は製品によっても違うので、詳細は下記経済産省ポスターの裏面をご参照下さい。
>> https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/0327_poster.pdf

 この他、私は個人的には、「次亜塩素酸水」を使っています。呼称はAにすごくよく似ていますが、「次亜塩素酸ナトリウム」とは別物です。私の使用する製品は、新型コロナ対策にも有効と「推察」されていて、次亜塩素酸ナトリウムと違い、手にも金属にも優しいので<私は>使っています。何を「信じ」、どう「納得」して使うかは、結局個人の自己責任ですから人に勧めるわけではありませんが、恐ろしいのは、「次亜塩素酸水」と混同して、Aの「次亜塩素酸ナトリウム」をあろうことか飲んでしまった(!)人がいるらしいので、早とちりにはくれぐれもお気を付けて!

 他に注意すべき点としては、消毒液をドアノブやトイレなどに使う際、スプレーで使用するとウイルスを飛散させる可能性があるため、家族に感染者が出た場合などは、布に含ませて拭く方が安心だと思います。

 また、喉の「アルコール消毒」と称してお酒を飲む姿がしばしば見受けられますが、アルコール度数が重要です。@でいう70〜80%はそのまま飲むのにはきつく、数%ではウイルスの消毒には効きそうにないことも、この際分かっておきましょう。

 気を付けないといけないことが多すぎるけど、これも闘いのうちですね。

写真:シャクヤクが咲き始めました。これは「ルーズベルト」っていう名前。
セオドア?フランクリン?それとも?

(2020年4月 林 真実)

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